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元美容師、現ヘアメイクのプロが解説!<美容室の値段の違い>

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【髪のお悩み】
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以前Blogで<美容室の選び方>について解説しましたが、その中の1つの項目で<美容室の値段>について触れました。

美容室選びのポイントの1つとして軽くお話しただけでしたが、値段について掘り下げると、その美容室がどのようなシステムで運営されているかがわかり、それによって更に細かく美容室を選ぶことができるのです。

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タイプ別で見る美容室の違い

値段の違いを解説する前に美容室の種類について解説します。

これは経営に関することなのですが、これを説明してから値段を話をすると分かりやすいと思うのでお話します。

<1000円カット、激安カラー専門店などの格安サロン>

オープンしてから一瞬で全国に広がった1000円カット。

今では2000円台でカラーをしてくれるカラー専門の格安サロンもあります。

とにかく安いことが売りの美容室です。

<オリジナルサロン、チェーン店>

オリジナルサロンはいわゆる個人経営のお店のことを指します。

元々働いていた美容室から独立してお店をオープンする方はオリジナルサロンの経営者ということになります。

オリジナルサロンの特徴として、スタイリストの人数が1~3人程度の小規模サロンがこれに当てはまるのと、それ以上の人数のサロンではスタイリストに加えアシスタントも働いています。

チェーン店は各地に同じ名前で展開している美容室です。(1000円カットなどの格安サロンもチェーン店ですが金額的な比較の為別物として分けることとします。)

こちらもスタイリストとアシスタントがいます。

お店の中でアシスタントをスタイリストに育てていく環境が整っています。

<業務委託サロン>

近年この形態の美容室がとても多くなりました。

ほとんどの業務委託サロンはアシスタントを雇わずスタイリストのみで営業しています。

スタイリストとしての経験がある人のみで構成された美容室です。

大まかにこの3つで分けてみました。

それでは、この3つを基準に美容室における値段の違いについての解説に入ります。

美容室の値段=時間?

最初に値段と時間についてお話していきます。

1000円カットを利用している方はご存じだと思いますが、1000円カットの所要時間は10分程度です。

席に座ってから帰るまでの時間が10分なんです。

1000円カットが浸透してきた頃、「10分で終わりってどういうこと!?」と驚愕しました。

しかし1000円しか取らないのだから当たり前です。

1時間かけて1000円だったらお店は潰れてしまいます。

美容室のメニューの値段を決める1つの基準として所要時間はとても重要だということがわかります。

どのタイプの美容室でも、【カット、カラーで〇時間〇分以内】などと全てのメニューの時間枠が決まっています。

美容室の値段=サービス?

サービスと言っても美容室によって様々です。

・カラー、パーマなどの待ち時間に飲み物やお菓子のサービスがある

・クッションやひざ掛けが用意してある

・動画を見れるサービスがある

マッサージをしてくれる

などなど、美容室はお客様へのサービス込みで値段を設定しています。

美容室の値段=技術料?

これはもちろんです。

美容師はハサミ1つでカットをします。

1つの美容室においてもスタッフによってカットの値段が違う所があります。

スタイリスト=4000円、トップスタイリスト=5000円、店長=6000円

など、この金額の違いは経験や人気度で決まります。

誰がカットしても値段が同じ美容室もありますが、スタイリスト歴は美容室選びにおいて1つのポイントになると思います。

美容室のメニューを分析してみよう

以前私が働いていた美容室のメニューを例に時間、サービス、技術から値段を分析してみたいと思います。

例:カラーのみの場合

フルカラー(ロング)6000円

+シャンプー1000円

+ブロー1500円

=8500円(税別)

所要時間

1時間半

施術内容

  1. カウンセリング後カラーの準備をする
  2. 顔周りの皮膚にカラー剤が色素沈着しないように保護クリームを塗る
  3. 頭皮が荒れやすいお客様には保護スプレーをして頭皮を守る
  4. 髪が痛まないように前処理のトリートメントを塗布
  5. 前処理のトリートメントを浸透させる為スチームを当てる
  6. カラー剤を塗っていく
  7. カラー剤の放置時間に飲み物のサービス
  8. カラーチェック後シャンプー台へ
  9. シャンプー必ず2回する
  10. トリートメントを塗布し流す
  11. セット面にて頭皮から首、肩のマッサージをする
  12. ドライヤーで乾かす前にアウトバストリートメントをつける
  13. ドライ後、ブローorストレートアイロンorコテでセット

黄色いアンダーラインサービス赤いアンダーライン技術を表しています。

カラーのみのお客様はシャンプー&ブロー料金も加算されます。

まず、所要時間ですが、これが金額に大きく関わってきます。カラーのみの施術の場合早い所で1時間以内というサロンもあります。

2.3に関してはサロン側の配慮なので、しているサロン、していないサロンと様々です。

4.5の前処理トリートメントやスチームは別料金のサロンも多いです。

の飲み物サービスもサロンによってある所ない所があります。

の2回シャンプーをするという項目もサロンによって様々です。

11のマッサージサービスもサロンによってある所ない所があります。

12.13に関しては料金内でやっているサロンが多いとは思いますが、コテ巻きは別料金のサロンもあります。

値段だけみると平均より高めに設定してありますが、サービスにはかなり力を入れていました。

なんでもいいから安く済ませたい!という方にとってサービスは必要のないものになってしまいますが、丁寧さとリラクゼーションを求める方には満足できる内容だと思います。

次に以前私が何度か通った業務委託の美容室のメニューを分析してみます。

カラーのみ

フルカラー(ロング)=3000円(税別)

所要時間

1時間

施術内容

  1. カウンセリング後カラーの準備をする
  2. カラー剤を塗っていく
  3. カラー剤放置
  4. カラーチェック後シャンプー台へ
  5. シャンプー1回
  6. トリートメントを塗布し流す
  7. ドライヤーで乾かす前にアウトバストリートメントをつける
  8. ドライ後、ブローorストレートアイロンorコテでセット

黄色いアンダーラインサービス赤いアンダーライン技術を表しています。

余りにも安い為気になって何度か通いましたが、カラー前の前処理トリートメントは別料金で、ドリンクサービスはなし、シャンプーは1回だったので帰ってから頭皮がかゆくなってしまいました。

とにかく安くて早い!を求める方にはいいと思います。

そして業務委託サロンの面白い所は技術者によって施術の仕方がかなり違うのです

オリジナルサロンやチェーン店は、決まりが細かくスタッフ全員が同じように施術するのが基本ルールですが、業務委託サロンは時間の制限などいくつかのルールを守れば他はある程度自由に施術してもいいという所が多いのです。

まとめ

美容室の値段は

所要時間+サービス+技術料で決まる

質の高いサービスを受けたい方→安すぎる美容室は要注意

スピード&安さ重視→格安サロンがおすすめ

今回は美容室の値段に違いについて書きましたが、これからも皆さんが疑問に思うことなどを私自身の経験で書いていきたいと思っています。

それでは次回もお楽しみに!

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