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東京都立川市のヘアメイクスクール ヘアメイクガーデンスクールの講師が語る】私がヘアメイクになるまでの道のり Part4

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【ヘアメのプロになるには】
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ヘアメイクスクールの講師として多くの生徒さんと関わり、様々な悩みや疑問に向き合ってきましたがヘアメイクのお仕事は、他の美容のお仕事に比べ将来のビジョンに不安を抱える方がとても多い印象です。

今回も講師の視点からこれまで聞いた多くの悩みや疑問と同じ思いを抱えてるいる方の参考になればと思いBlogを書きました。

今回は、前回のBlogで書いた続きになりますが、生徒さんから

【先生はどうやってヘアメイクさんになったんですか?】

という質問をいただき、自分の人生を振り返ってみようと思いBlogを書きました!

part1からpart3までの記事をまだ読んでいない方はこちらから 

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ヘアメイク事務所でのアシスタント時代

以前のBlogでも書きましたが、美容業は華やかそうに見えて実は厳しい世界です。

美容室で働いていた時にそれは実感していましたし、本当にやりたいと思っていたヘアメイクの仕事ができるならお給料が出なくてもやりたいと思っていました。

実際に事務所に入ったところでできる事はほとんどありませんでした。

事務所自体がサロンになっていた為、毎日お客様に入るスタイリストのヘルプに入りながら、どんな風に作っているのか見て、お客様がいない時間に社長がヘアメイクを教えてくれていました。

スクールで多くの技術を学んで、ウィッグでできるようになっても、実際にお客様に入るとなると何もできないことが分かってしまうのです。

その理由は…

    1. ウィッグはリアクションをしてくれない
      (アイロンやコテを使う時の力の加減や、ピン打ちが痛いか痛くないか、人間だったら教えてくれますが、ウィッグでは分かりません。)

    2. 人それぞれ髪質が違う
      (ウィッグと同じ様にアイロンをかけたり、コテで巻いても上手くいくとは限りません。たくさんの人の髪の毛を知らないと、こういう場合はどうすればいいのかということが分からないのです。)

    3. カウンセリング能力がない
      (お客様相手だとお客様の望むスタイルを作らなくてはなりません。どうしたいか、何が好みか、多くの情報を引き出す為のカウンセリング能力をスクールでは教わっていませんでした。)


1.2.3共、美容師時代に経験していたことでしたが、美容師さんとヘアメイクさんではお客様に対して使う技術が違うので初めから学ばなければいけなかったのです。

例えば私の場合美容師時代にアイロンを使う技術として縮毛矯正をお客様にやっていましたが、ヘアメイクでは縮毛矯正で使うようなガチガチなストレートをかけてしまうと、とにかくセットがしにくくなります。

もっとフワッと、軽くストレートをかけないといけないのですが、ストレートアイロン=縮毛矯正の私にはその技術が備わっていなかったのです。

どうやって梳かせばいいかなど初歩的な髪の毛扱い方は大丈夫でしたが、せっかくスクールに通ったのに!と思うことばかりでした。


事務所の環境

サロンにはホストの方が来ていたので、最初はメンズセットをメインで学びました。

夜の仕事をされている方は毎日サロンに来るので、お客様の名前から、どんなヘアメイクが好きか、ワックスは何を使うか、お客様に出す飲み物の中でその方が何が好みかなどをノートに書いてまとめていました。

当時はメンズセット=盛り髪の時代だったので、〇〇さんはスジ太め、〇〇さんは外ハネ多めなど、細かいところまで観察して、練習をして、セットする前のベースのアイロン掛けを任せてもらえるようになり、それに慣れてきたら後ろ側のセットを任せてもらえるようになり、更にそれに慣れてきたらトップ以外のセットを任せてもらえるようになりと、少しずつお客様に入りながら技術を身に付けていきました。

日々メンズセットを学びながら、レディースセットも教えてもらっていて、社長や事務所の先輩スタッフさん達が一生懸命指導してくれて、苦しいとか辛いという感情は全くなく、毎日いろんな発見ができる事務所環境に感謝感激でした。

メンズセットはサロンで、レディースセットは出張していたので、社長が働く現場に連れて行ってもらいアシスタントに入っていました。

その当時のお給料は1ヶ月の交通費として5万円でした!

お金の節約や練習時間の確保、移動時間の短縮の為、事務所に寝泊まりしていた時期もありました。


アシスタント~スタイリストデビューまでの期間

事務所に入ってから一人立ちするまでの期間をメンズセット、レディースセットに分けてまとめてみました!

・働き始めてから約3ヶ月
メンズセット⇒社長に手直しをしてもらいつつも最初から最後までセットができるようになる
レディースセット⇒ウィッグで練習している期間
(この頃は交通費の5万円がお給料となっていた)

・働き始めてから約6ヶ月
メンズセット
⇒社長の手直しなしでもセットができるようになってくる
レディースセット⇒出張現場に入るようになったが、技術不足と時間がかかるとの理由でNGがでてしまう
(この頃メンズセットができるようになってきた為、お給料が5万円から8万円にアップ。メンズセットは毎日、レディースセットはNGがでてしまった為、現場見学やウィッグ練習をしている時期)

働き始めてから8ヶ月
メンズセット
⇒1人でセットすることができるようになりスタイリストデビュー
レディースセット⇒NGがでてしまった所とは別の出張現場に挑戦する
(この頃お給料が10万円にアップ。メンズセットは毎日、レディースセットは週の半分程現場に入る)

働き始めてから12ヶ月
メンズセット
デビューから4ヶ月程経ち作れるスタイルも増え、セット時間も早くなる
レディースセット⇒1人でセットすることができ、元々NGがでてしまった現場にも入れる程の技術が身に付く
(この頃お給料が15万円にアップ。毎日メンズもレディースもお仕事を貰えるようになる)
まだまだ技術的には発展途上ではありましたが、約1年でスタイリストとしてお仕事ができるくらいのレベルまで成長することができました。
 
ヘアメイクさんあるあるですが、現場からNGがでた時は本当に落ち込みましたし、お客様に入るのが怖い、自信がない、上手くできないと悩み精神的に辛い時期もありました。
 
しかし、それよりもとにかくヘアメイクができるようになりたい気持ちと、社長や先輩スタッフの支えのおかげで辞めたいとは少しも思いませんでした。
 
1年かけて技術的にも成長し、お給料的にも安定していくことができたことで、やっと事務所の先輩スタッフと同じフィールドに立つことができたと思います。(まだまだ技術レベルには差がありますが…)
 

 
働き始めたばかりの時、お給料が5万円だということで友達に驚かれたことがあります。
私自身、美容室に入ったばかりの頃お給料が17万円でしたが、(そんな安い給料で毎日長時間働かせるなんてブラックすぎ…)と文句を言っていました。
 
しかし、【好きこそ物の上手なれ】という言葉の通り、好きでやっていることは一生懸命になるし、それに関して努力することが苦ではないので、ヘアメイクにおいては教えてもらいに事務所に行って、できることがほとんどないにも関わらず交通費を貰えることが凄くありがたいという気持ちでした。
 
私は実家から事務所に通っていましたし、美容師時代の貯金も少しですがあり、両親もやりたいなら頑張れと応援してくれていたので、贅沢はできませんでしたが生活していくことに苦労はせずヘアメイクに集中できていました。
 
社長も事務所に無償で寝泊まりさせてくれたり、ご飯を食べさせてくれてヘアメイクの技術以外にも様々なところでフォローしてくれました。
 

 
事務所に入ってから2021年現在で9年目に突入!
今ではお客様のヘアメイクと、事務所内のヘアメイクスクールの講師、事務所のHPやBlogの作成など様々な仕事ができるようになりました!
 
今回はヘアメイクとしてデビューするまでの道のりを書きましたが、次回はデビューしてから今現在までの私のヘアメイク人生を書いて【私がヘアメイクになるまでの道のり】シリーズの最終回にしたいと思います!
 

長くなってしまいましたがここまで読んでいただきありがとうございました!
 
 
 

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